最近何かと話題の仮想通貨取引所Bybitですが、この取引所の特徴の一つは「インバース型」の証拠金取引ができるところです。
(Bybitの公式ページはコチラ。)
ユーザーの中には「インバース型って何?」という人もいるんじゃないですかね。
先に言っておくと、売り買いの判断は普通の証拠金取引と同じなので、意味を深く理解してなくても取引自体には何の問題ないとは思います。
ただ中には、何が「インバース」なのかわからず気持ち悪いという人もいるかもしれません。
僕の周りにもBybitのホームページを見ても意味がよくわからなかったという人がいるので、この「インバース型」についてわかりやすく解説したいと思います。
『インバース型契約』の意味と特徴
まず、「インバース」というのは「逆」という意味です。
では、何が「逆」なのか。
ここで、改めて「インバース型」取引でトレーダーが利益を出す方法をビットコイン取引を例にみてみると、
「ビットコインを証拠金にビットコインを買って(売って)、ビットコイン価格が上がったら(下がったら)ビットコインで利益を得る」という取引です。
普通の証拠金取引と少し違いますよね? 普通は、
「現金(円やドル)を証拠金にビットコインを買って(売って)、ビットコイン価格が上がったら(下がったら、)、現金で利益を得る」というのが一般的な取引です。
つまり、Bybitの「インバース型」の特徴はビットコイン自体を証拠金にビットコインを買える(売れる)ということです。
簡単にいえば、これが「インバース」の理由です。
もう少し、具体例をみてみましょう。
まず、一般的な証拠金取引の場合の以下の例を考えます。
【例】A君は証拠金1,000ドルで、10倍のレバレッジをかけて価格が10,000ドルの1ビットコインを買った。すると1週間後、1ビットコインの価格が20,000ドルに上がった。
A君は1ビットコインを20,000ドルで売って、差額の10,000ドルの利益をゲット!
わかりやすい通常の証拠金取引ですね。
では、上と全く同じ状況で買い取引をする時の、「インバース型」をみてみましょう。インバース型の場合は証拠金がビットコインであることに注目です。
A君は証拠金0.1ビットコイン(1,000ドル分)で、10倍のレバレッジをかけて価格が10,000ドルの1ビットコインを買った。すると1週間後、 ビットコインが20,000ドルに上がった。
A君は1ビットコインを20,000ドルで売って、差額の10,000ドルの利益をゲット!
ん・・? 大体の理解としては上記の通りで問題ないですが、実は上記の説明は間違いです。このとき、「インバース型」で実際に行われているのは、以下の通りです。
A君は証拠金0.1ビットコイン(1,000ドル分)で、10倍のレバレッジをかけて価格が10,000ドルの1ビットコインを買った。→実際にやっているのは「0.1ビットコインに10倍のレバレッジをかけて、1ビットコインで10,000ドルを売る。
すると1週間後、 ビットコインが20,000ドルに上がった。→「つまり、10,000ドルが1ビットコインから0.5ビットコインに下がった」
A君は1ビットコインを20,000ドルで売って、差額の10,000ドルの利益をゲット!→実際にやっているのは、「10,000ドルを買い戻し、差額の0.5ビットコインをゲット!(つまり10,000ドル相当をゲット!)」
意味わかりましたか..?
ちょっとわかりにくいかもしれないですが、つまり、インバース型で買いで入る場合、表向きはビットコインを買っているように見えますが、実際にやっていることは「ビットコインで円を売っている」ということです。「ビットコインが上がれば利益が出る」というよりむしろ「円が下がれば利益がでる」ということですね。「ドルを売る」というとわかりにくいかもしれませんが、感覚としてはビットコインを買っているという理解でも問題はないです。
だから「インバース(逆)」なんです!
深く考える必要はないですが、コイン自体を証拠金にしているから「インバース型」になるという話でした。
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