仮想通貨レンディング

【徹底解説】ステーブルコインの買い方、交換レート、レンディング方法、注意点を解説。BlockFiで「USDコイン(USDC)」を買って年率8.6パーセントの利息で運用するには?GUSD、PAXとも比較。

ステーブルコインの特徴

そもそも「ステーブルコイン」って何なんだろう。
ビットコインとかの仮想通貨とは違うの?日本ではあんまり聞かないけど買う意味あるのかな
・・

「ステーブルコイン(Stable Coin)」が何だかよく分からないという人に向けて、少しだけステーブルコインの特徴を説明すると、ステーブルコインとはその名前の通り、”ステーブルな(価値が安定した)コイン”を意味します。

ステーブルコインには色々な種類がありますが、最も代表的な「法定通貨担保型のテーブルコイン」には以下のような特徴があります。

✅ 法定通貨(米ドル等)と1対1で対応し、価値が安定している 
✅ 法定通貨(米ドル等)が、価値の担保となっている。
✅ 価値が原則一定のため、仮想通貨のように値上がりはしない。(その代わり値下がりもしない)
✅ 価値が安定している分、一般的に他のコインよりもレンディングの利率が高い。


ステーブルコインの買い方

BlockFi(ブロックファイ )でステーブルコインを買ってみる

今回は、米国大手レンディングサービスのBlockFi(ブロックファイ )でステーブルコインUSDコイン(USDC)を買う方法を解説します。
(参考記事:「BlockFi(ブロックファイ )の始め方」

① BlockFiにログインし、アカウント画面上部の「Trade (交換)」をクリックします。

② トレード画面が表示されたら、売買するコインを選びます。

※ステーブルコインはBlockFiの口座に保有しているビットコインと交換する方法で購入するので、あらかじめBlockFiの口座にビットコインやイーサリアムが入金されている必要があります。

まずは上の段で買いたいステーブルコインを選択します。
コイン名をクリックすると右側にコイン一覧が出るので、購入するコインをクリックします。今回は「USD Coin (USDC)」を選択しました。
次に、下の段で「売りたいコイン」を指定します。
今回はビットコインで買うので、「ビットコイン」を選択しました。

③ 売買する数量を指定する

以下のように「Amount to Buy(購入量)」というところに、買いたいステーブルコイン(今回はUSDC)の数量を入力します。「Amount to Buy」に数量を入力すると、自動的に「Amount to Sell」に必要なにビットコインの数量が表示されます。
(もし最初に売りたいビットコインの数量を入力した場合は、自動的に買いたいステーブルコインの数量が表示されます。)

下の図のように中段に交換レートが表示されているので、念のためレートの確認はしておきましょう。下の画面の時点では、「1BTC (ビットコイン) = 9119.09 USDC 」という交換レートが表示されています。

今回は以下のように、1ビットコインを全てUSDCに変えてみました。1BTCを売る代わりに9119.09USDが手に入ることになります。

売買の数量を指定したら、最後に「Review Trade (トレードを確認する)」をクリックします。

④ 以下のようにトレード内容の確認画面が出るので、問題なければ「Submit Trade (トレード決定)」をクリックします。

ここまでで、ステーブルコインUSDCの購入は完了です!
BlockFiのアカウントから1ビットコインが引かれ、代わりにUSDCが入金されています。
あとはこのUDSCを放置しておくだけで、年率8.6パーセントの利息がもらえます(詳しくは後述)。


交換レートは?

ビットコインとUSDコイン(USDC)の交換レートは?

さて、今回はビットコインとUSDコイン(USDC)を交換してみましたが、気になる交換レートについてみてみましょう。
交換レートがすごい悪かったら誰も交換したくないですからね・・。

今回の実際の交換レートを改めて見返すと、
「1BTC (ビットコイン) = 9119.09 USDC 」というレートで交換しました。
(交換日時は、2020年7月21日15時7分くらい。)

このレートはいいのか悪いのか・・?
多くの取引所の平均価格を掲載している「Coin Market Cap」のサイトのビットコイン価格と比べてみましょう。

ほぼ同時刻のビットコイン価格を見てみると・・
以下のように「1BTC (ビットコイン) = 9197.89米ドル」となっています。

最初に言った通り、ステーブルコインの価値は基本的には1コイン=1ドルです。そのため、BTCをUSDコイン(USDC)に換算した場合も、同じように本来は「1BTC (ビットコイン) = 9197.89USDC」くらいのレートが適正ということになります。

対して、今回の実際の交換レートは・・「1BTC (ビットコイン) = 9119.09 USDC 」でした。
つまり、「Coin Market Cap」の同時刻のビットコイン価格を参考にした場合は、若干ですがレートは悪いということになりますね。
計算すると、0.8パーセントくらいは手数料?が取られているような計算です。

まあ、でもトレードに手数料があるのは当然ですし、
1%もない範囲なので、ビットコインの値動き大きさを考えれば誤差レベルと考えられる数字です。

よって結論としては、「交換レートは全然悪くない」と思います。

他のステーブルコイン(GUSD、PAX)と比較

今回は USDコイン(USDC)を買ってみましたが、BockFiでは他の代表的なステーブルである「GUSD」や「PAX」コインも同じ方法で購入可能です。

では他のステーブルコインを購入する時のレートはどうでしょうか。

コインによって、交換レートに差はあるのか・・?

実際に検証してみると、以下のような結果になりました。

上の画面は、ほぼ同時刻(2020年7月21日15:06くらい)の3つのステーブルコインのビットコインとの交換レートです。

気になるレートは・・
なんと全て「1BTC=9130.0075ステーブルコイン」
ということで、全く同じ交換レートです。

ということで、結論としては
BlockFiではどのステーブルコインも同じレートで買える」ということがわかりました。


BlockFiに放置して、年利8.6パーセントを得る

そもそもステーブルコインを買いたい人の多くは、それをそのままレンディングに回して高金利の利息を得たい、という人たちです。

仮想通貨のレンディングは利率が高いっていうけど、そもそも仮想通貨の価格が暴落したら意味ないし・・。

という「仮想通貨レンディングには興味があるけど、値動きのリスクを取りたくない」という人にはステーブルコインでのレンディングがオススメです。

最初にも言った通り、ステーブルコインは米ドルなどに1対1で対応しているので、基本的に価値が一定です。そのため、感覚としては米ドルの外貨定期預金をしているようなイメージでレンディングができるということです。

ステーブルコインのレンディングは高金利

以下はBlockFiのレンディングの利息表ですが、ステーブルコインの利率は全て「8.6%」となっており、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨に比べても高い金利がオファーされています。
(最新の年率についてはBlockFiのホームページで確認しましょう)

ステーブルコインの年率が高いのは、他の仮想通貨と違って価格が安定していることからレンディング会社にとっても運用リスクが少ないことが理由と思われます。(nexoなど他のレンディング会社も同じ傾向にあります。)

ステーブルコインなので価格変動の心配がなく、年利8.6%を得られるということで安定して利息収入を得たい人にとってはかなり条件が良いレンディングですね(BlockFiは好きな時に解約と引き出しが可能。)

普通の銀行の外貨定期預金の利息と比べれば年利8.6%が以下に良い条件ががわかると思います。

レンディング方法はシンプル!放置するだけ

「レンディング」というと難しいイメージがあるかもしれませんが、今回のBlockFiの場合は、自分のアカウントにそのコインを持っているだけで勝手にレンディングが開始されているので、特にレンディングするための特別な手続きというのはありません。

まとめ
テーブルコインのメリット、注意点、将来性

ステーブルコインはこんな人におすすめ

上でも述べた通り、ステーブルコインの最大のメリットは仮想通貨の最大のデメリットでもある値動きのリスクがないという点です。

そのため、以下のような人にとってはステーブルコインの保有をオススメできます。

✅ ビットコインなどの仮想通貨は値動きが大きいから怖い
✅ 価値の担保があるコインを保有したい
✅ 資産分散のために高金利の外貨定期預金を考えていた
✅ ステーブルコインの長期レンディングで高い利息を得たい

ステーブルコインの注意点

ステーブルコインは価値の担保があって価格も安定しているから、かなり信頼度が高いコインではありますが、「100%信頼できるとはいえない」ということは理解しておきましょう。
ステーブルコインについての注意ポイントは以下の通りです。

☑️ 価値の担保はステーブルコインによって違う
ステーブルコインには大きく分けて、米ドルなどの通貨に裏付けられた①法定通貨担保型、ビットコインなどの仮想通貨で裏付けされた②仮想通貨担保型、裏付けがない③無担保型の3種類があるといわれています。最近では、ゴールドなどの金融商品と連動するものも出てきています。
そのため、ステーブルコインの価値が何で裏付けられているのかをよく確認しましょう。
米ドルと1:1で対応している「法定通貨担保型」のステーブルコインとしては、今回購入したUSDコイン(USDC)を始め、Gemini USD (GUSD(ジェミニドルまたはジェミナイドル)Paxos Standard Token(PAX)Tether(USDT)などがあり、特に信頼度の高いコインとされています。
☑️ 本当に価値の担保があることが重要
「法定通貨担保型」のステーブルコインは、同じ量の法定通貨をしっかり保有されている必要がありますが、本当に裏付けとなる通貨があるかどうかが問題です。外部監査などでチェックされてはいますが、万一裏付けがない場合などは、最悪ステーブルコインとして価値がなくなるリスクもあるので、しっかりしたステーブルコインを選ぶことが重要です。

ステーブルコインの将来性

最近各国がデジタル通貨の開発に本格的に着手しているニュースを耳にしますが、法定通貨であるドルに対応したステーブルコインはまさにデジタルドルのようなもの、と言うことができます。

「ビットコインなどの仮想通貨は値動きが不安定すぎて通貨になれない」という人もいますが、その点ではステーブルコインは法定通貨の代わりとして使われるニーズが十分あると言えます(使う場面に応じて、ビットコインなどと共存する可能性も大いにある)。
ステーブルコインは今後ますます普及する可能性があるため、今のうちに保有しておくこともありだと思います。

上でも言いましたが、ステーブルコインでの長期レンディングは他の仮想通貨に比べて高金利のため、「仮想通貨の値動きリスクを避けたい」という人や、「高金利の外貨預金を探している」という人にとってはかなりオススメの投資方法と言えます。

ただし、100%安心の投資というのはないので、もしステーブルコインのレンディングを行う際は、いくつかの会社に資産を分けるなどしてリスク分散した上で行うことがオススメです。


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