■「決済」がビジネスを左右する時代。
世界中で決済のキャッシュレス化がものすごい勢いで進んでいます。
世界的に遅れていると言われた日本でも「キャッシュレス還元キャンペーン」などの効果もあり、クレジットカードだけではなく、Paypay、楽天ペイ、LINEペイ等々・・。キャッシュレスがどんどん普及しています。
今では当たり前に使っている「クレジットカード」ですら昔は怖いという人もいましたが、あっという間に普及しました。
今や日常的に現金を使う人の方が少ないんじゃないでしょうか。
最初は「キャッシュレスはよくわからない」と言っている人たちも、結局は便利でお得な方に流れていきます。
中には自分が使っているキャッシュレスに対応しているところから買い物をするお店を選ぶ、という人もいます。
キャッシュレス対応ができていないお店に対し『じゃ～いいですぅ～』と言ってお客さんが帰っていく決済システム会社「Air ペイ」のテレビCMがありましたね。まさに今はもうそんな時代なんです。
そんな中、日本を含め世界では仮想通貨での決済も徐々に導入が進んでいます。
「なんとかペイ」の次は仮想通貨決済の普及とも言われています。
「キャッシュレスは、ペイペイ、楽天ペイ、なんとかペイだけでもう十分だ」と思う人もいるかもしれないですが、実はキャッシュレスの波はこれから本番です。
本当のキャッシュレスは仮想通貨とともにやってくる、というのが今日の話です。
■ 仮想通貨決済が普及すると言われる理由
「もう十分キャッシュレスの選択肢が増えたのに、なぜ次は仮想通貨なんだ」と疑問に思う人もいるかもしれません。
その答えは、現在の「キャッシュレス」は便利な反面、デメリットもあるからです。
今のキャッシュレスでもパッと一瞬で支払いできるので十分便利です。これ以上決済が早くなることもないと思います。
でもよく考えると、いま便利とされる「キャッシュレス」は、ほとんどクレジットカードと紐ついていますよね？
お店を経営している人は特に痛感しているかもしれませんが、クレジットカードは手数料もかかり、さらに不正利用リスク等もあることから必ずしも良い面だけではないのです。
つまり、これまでキャッシュレスは、「キャシュレス」とは言いつつ、実は表面の決済システムが進化しただけで、仕組みの根幹はクレジットカード決済に頼っています。
つまり、まだ本当の意味での新しいキャッシュレス時代は到来していない、ということです。
■ ビットコインが客を呼ぶ!？ ビットコイン決済のメリット
仮装通貨のやり取りは、銀行などを経由せず、個人と個人の間で送金できるが大きな魅力です。
銀行などを経由する場合と異なり、送金手数料が安いもしくは無料になります。また、仮想通貨は全人類の共通通貨なので、硬貨や紙幣と異なり、両替の手間なしで世界共通で利用きるというのも大きなポイントです。
仮想通貨決済は、クレジットカードよりも手数料が安いことはもちろんのこと、初期投資費用も安くすみ、手続きが簡単など様々なメリットがあります。
ビットコインは代表的な仮想通貨で世界で最も広く普及してていますが、その利便性は一目瞭然です。
◆クレジットカードよりも安く早い！
ビットコインを始めとした仮想通貨の一番の特徴は、個人間送金であることです。そのため、送金に発生する手数料が基本的には無料です。お店にとっては、クレジットカードよりもビットコインの方が手数料を抑えられるので、お得ということになります。
また何と言っても送金スピードの速さはビットコインの大きな魅力です。入金の反映は数時間、早ければ5～10分程度とも言われており、クレジットカードよりも断然最終的な入金が速いということになります。
◆外国人顧客獲得のチャンスも
海外旅行に行った時の「両替」って面倒ですよね。外国で現金は必要最小限しか持ち歩きたくないし、現金が必要な小さなお店での買い物は避けたくなります。日本に来る外国人観光客だって同じです。
そんな時に世界共通通貨があったらどんなに旅行がラクになるになるか・・。どこに行っても使えるおカネは、言ってみれば全世界の旅行客の悲願です。
まさに『世界共通通貨』と言えるビットコインの決済を導入すれば、外国人観光客の獲得にもつながると言われています。
2020年の東京オリンピックは延期になってしまいましたが、また外国人観光客が戻ってでしょう。今のうちにビットコイン決済を導入しておくことで、外国人のお客さんも呼び込めるメリットも期待できます。
■ ビットコイン決済のデメリット
◆ビットコインの大きな価格変動
ビットコインは、誕生してからの歴史が浅くまだ価値が安定していません。ビットコインをおカネとして広げていこうという動きがあるものの、現時点では投機目的の売買が多く行われているこで価格変動が大きくなっています。この価格の不安定さが、ビットコイン決済が広く普及していない理由の一つです。
ただし、この価格変動リスクが怖いという場合は、お店側が受け取ったビットコインをすぐに現金に変えることで最小限に抑えることもできます。
もしビットコインの価格が長期的に上がっていた場合は、お店側はビットコインの値上がり益も享受することができます。
つまりビットコインの価格変動は、お店側にとってはリスクでもあり、またメリットにもなり得えるものです。
◆送金詰まりで、即時の決済に適さないことも
ビットコインは利用者が多くなるにつれて、決済処理に時間がかかる問題も発生しています。取引が多くなると、相手に送金して着金するまでに時間を要してしまうことがあります。
ビットコインはその仕組み上、送金時間や決済処理時間が一定ではなく、取引量などによって変動します。そのため取引量が一気に増えた場合に、即時決済手段としては適さなくなる状況もあり得るということは念頭に置いておきましょう。
この「送金詰まり」の問題は、ビットコインが誕生してから10年以上が経過し、当初想定よりも大きく成長しているために起こっているとも言えます。逆に言えば、もしこの送金詰まりのリスクが技術的に改善されれば、ビットコインはより一層決済手段として優れたコインになることができます。
■ まとめ
ビットコインなどの仮想通貨決済は、日本にいるとまだ馴染みのない決済方法です。ところが諸外国では、その世界的にみるとビットコインが使える店舗数は着実に増えており、フランスでは2020年中に2万5000以上の店舗がビットコインの支払いの受付を開始すると言われています。
このグローバル社会に置いて、日本だけは仮想通貨が普及しないということはまずないでしょう。冒頭に述べたとおり、遅かれ早かれ間違いなく仮想通貨決済の波は訪れます。
現時点では「必要性があれば導入を検討する」という経営スタンスでも問題ないと思いますが、ビックカメラやHISが日本で一早くビットコイン決済を導入して話題になったように、まだ少数派のうちに動くことで話題性も一緒に得ることができるというメリットもあります。
どうせ導入するなら試行的に早く導入してみるのも面白いかもしれません。
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